最近思っていること
最近、日常的な開発をしていて、ある問題にぶつかった。それは、自分のプロジェクトを公開できる安定した環境がないということだ。AI時代になって、面白いアプリをたくさん作れるようになったけど、ほとんどはローカルマシンに眠ったまま。ローカルだけで動くアプリには、あの有名な「It works on my machine!」問題がつきまとう。そこで、自分のアプリをパッケージ化して、ローカル以外の場所にデプロイしようと本気で考え始めた。
デプロイ先の選択肢
じゃあ、コードをどこに置けばいいのか。これは良い質問で、ローカルホスティング vs クラウドプロバイダーの比較、安定性や拡張性の違いなど、それだけで一本の記事が書けそうな話だ。ここでは全部は触れず、自分が実際に体験したことだけを話す。
市場にはクラウドプロバイダーが溢れている。Google Cloud、AWS、Azure といった大手から、Render、Fly.io などの小規模なものまで様々だ。多くが無料プランを提供していてプロジェクトのテストには便利だが、使っていくとこんな壁にぶつかる:
- 永久無料ではない(例:AWS は1年間のみ)
- 永久無料のリソースが貧弱(シングルコア、メモリ 1GB、リクエスト制限など)
- Serverless? 残念ながら cold start があるので万能ではない
結局、バックエンドプロジェクトを安定してホストできる場所を見つけるのは、思ったより難しい。(フロントエンドのエコシステムについてはまた別の機会に。)
私はどうしたかというと、家に転がっていた古いノートPCをそのままサーバーにした。深く考えた結果ではなく、単純に手元にあったから使っただけだ。
以前は AWS Serverless に無理やり静的ページを乗せてウェブサイトを動かしていたが、高レイテンシや URL が安定しないという問題が続いた。side project の URL をどこかにメモしておいても、新バージョンをデプロイしたら AWS API Gateway がこっそり URL を変えてしまう。節約しているつもりが、かえって手間が増えるだけだった。
そこで、自分のドメインを買う決断をした。
ドメインを購入する
購入できるレジストラはたくさんあるが、最終的に価格面で Cloudflare Registrar を選んだ。検索画面はこんな感じ:

名前を入力すると複数の候補が表示される。希望の名前がなければ、すでに誰かに取られている可能性が高いので、表示された候補の中から選ぶのがおすすめだ。
ドメインの末尾が違うことに気づくと思う。これを TLD(トップレベルドメイン) と呼び、ドメインの最も大きな分類だと思えばいい。主なものを挙げると:
.gov— 政府機関専用、一般には購入不可.com— 最も一般的、企業や組織を表すことが多い.org— 非営利団体や協会などによく使われる.dev— 開発者向け、Google が管理、デフォルトで HTTPS のみ.io— テックスタートアップや side project に人気
他にもたくさんある。好みと予算に合わせて気に入ったものを選ぼう。
注意点として、初年度と更新時の価格が異なる場合がある。Cloudflare Registrar を選んだ理由の一つがここで、at cost(原価) pricing を採用しており、上乗せがない。GoDaddy などは初年度が格安でも、更新時に…まあ、知っている人はわかるだろう。
ドメインを選んで購入すれば、あとは自分のもの。おめでとう。
Cloudflare を使うメリット
購入後は Cloudflare のダッシュボードをじっくり見てみることをおすすめする。便利な機能がたくさん詰まっている。
まず、Cloudflare は SSL 証明書 の取得と自動更新を処理してくれる。現代のウェブサイトはほぼすべて HTTPS を使っており、HTTP のままだとブラウザに警告が表示される。SSL は通信の暗号化を担っていて、これがなければユーザーが送受信するデータは丸見えになってしまう。Cloudflare ならこれが最初から自動で動く。
ダッシュボードでは複数ドメインの管理、不審なトラフィックの分析、AI ボットのブロックなどもできる。個人的に一番気に入っているのは Account Analytics で、訪問者の国籍や国別のアクセス数が一目でわかる。

また、Cloudflare には Pages というサービスもある。簡単に言えば、静的サイトをホストできるプラットフォームだ。ブログを書いているなら、ドメインを購入したついでに GitHub リポジトリを Cloudflare に連携しよう。Cloudflare Pages が静的サイトを認識して自動デプロイしてくれる。このブログも Cloudflare Pages でデプロイしている。
まとめ
Cloudflare でドメインを買ってから、開発環境がグッとすっきりした。エンジニアはもちろん、エンジニアじゃない人にもドメイン購入をおすすめしたい。
ドメインを持つことのメリットをまとめると:
- インターネット上に自分の居場所ができる。 プロジェクトの URL をあちこちにメモする必要がなくなる。side project、個人ブランドサイト、tech blog、何でも一か所にまとめられる。
- エンジニアなら: DNS、キャッシュ、TLD、最新の AI Protection サービスなど、ウェブの仕組みを実地で学べる。値段も高くない。私のドメインは年間 2000 円以内に収まっている。
- 個人ブランドを育てたい人なら: 固定 URL があれば SEO も効きやすくなり、自分のサイトを見つけてもらいやすくなる。
以上、ドメイン購入についての話でした。最後まで読んでくれてありがとう、またね!